安静にする
アキレス腱炎
足の痛みから解放され、スポーツをしましょう!
ふくらはぎからかかとが痛む「アキレス腱炎」
ランニングやジャンプなど、運動開始時の痛みが特徴の1つです。
動き出すと痛みが軽くなりやすいため「まだ大丈夫だろう」と、放置している方は多いのではないでしょうか?
使い続けている限り改善することは難しく、状態を悪化させていく可能性が高いです。
症状が数ヶ月~1年続く難治性のアキレス腱炎につながるケースもあるため、なるべく初期段階で対処することが重要です。
こちらのページでは、アキレス腱炎が起こる原因やセルフケアの方法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
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アキレス腱炎とは?症状・特徴について
symptoms
アキレス腱炎とは?症状・特徴について
symptoms
アキレス腱炎は、スポーツ選手に起こりやすいふくらはぎの痛みです。
適切な対処や予防を行うためには、なぜその症状が起きているのかメカニズムを理解することが必要です。
アキレス腱炎がどのようなケガなのか、こちらでご確認ください。
アキレス腱炎について
アキレス腱の機能・役割
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)とかかとの骨(踵骨)をつないでいる結合組織です。
アキレス腱を介して、下腿三頭筋の収縮力が踵骨に伝えられることにより、足関節の底屈(つま先を下に向ける動き)が行われています。
アキレス腱周囲炎
アキレス腱の表層は、パラテノンと呼ばれる膜状の組織に覆われています。
パラテノンには、アキレス腱に血液を供給したり、運動時の摩擦を軽減したりする役割があるといわれています。
このパラテノンに炎症が起きた状態が「アキレス腱周囲炎」です。
腱実質を痛めている「アキレス腱炎」と「アキレス腱周囲炎」とを区別する場合もありますが、基本的には同じ症状として処置を行っていきます。
アキレス腱炎の症状
圧痛
ふくらはぎからかかとあたりにかけての痛みが、アキレス腱炎のおもな症状です。
痛みが出やすい箇所としては、アキレス腱の付着部(かかとのすぐ上の部分)や中央部分(腱が少しへこんでいる箇所)が挙げられます。
上記の箇所を押したり、つまんだりした際に、局所的な圧痛がみられやすいです。
熱感・腫れ
炎症によって患部が腫れたり、触ると熱っぽさを感じたりする場合があります。
運動時の痛み
アキレス腱炎は、運動開始時に痛みが増強しやすいです。
最初は痛みますが、運動を継続していくうちに、症状が徐々に緩和していくケースが多くなっています。
しかし、放置して無理をすると運動後にも痛みが持続してしまう場合があります。
アキレス腱炎の原因
Cause
アキレス腱炎の原因
Cause
次の項目に当てはまるほど、アキレス腱のリスクが高まるといわれています。
オーバーユース
同じ動作を頻繁に繰り返すことによる「使いすぎ(オーバーユース)」が、アキレス腱炎のおもな原因に挙げられます。
長距離のランニングやジャンプなど、地面を強く蹴る動作を繰り返すと、アキレス腱に微細な損傷が積み重なります。
オーバーユースでは十分な回復期間が与えられないため、組織の修復が追いつかなくなり、炎症につながることが考えられています。
靴があわない
小さすぎたり、大きすぎたりする靴は、運動時にアキレス腱に余計なストレスをかけてしまいます。
また、底の薄い靴はクッション性が低いため、アキレス腱への衝撃を強めて、炎症を起こすリスクを高めるといわれています。
フォームが崩れている
股関節から下肢全体をやわらかく動かすのではなく、膝や足首など末端部分の力に頼った運動を行っていると、アキレス腱に余計な負担をかけてしまいます。
とくにランニングでは、重心が落ちたフォームの方はふくらはぎの緊張を強めるため、アキレス腱炎を起こしやすいといわれています。
肥満
肥満気味の方は身体の重みが下肢にかかるため、標準体型の方よりもアキレス腱を痛めやすくなっています。
加齢
年齢を重ねるごとに腱が変性し、アキレス腱の柔軟性や強度が徐々に低下しやすくなります。
加齢の影響により、中高年の方では、特別な運動をしていなくともアキレス腱の痛みを生じてしまう場合があります。
急な運動
運動不足の方が突然運動を始めたときに、アキレス腱を痛めるケースがあります。
急な負荷に耐えられず、アキレス腱の微細損傷が起こることが、理由に考えられています。
また、普段スポーツをされている方であっても、急に運動負荷を強めた際はアキレス腱炎になるリスクが高まってしまいます。
アキレス腱炎の類似症状
similar symptoms
アキレス腱炎の類似症状
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類似症状の例
アキレス腱周囲炎
アキレス腱炎と同様、ふくらはぎ下方に痛みを生じるケガに「アキレス腱断裂」が挙げられます。
繰り返しの負荷で起こるアキレス腱炎と違い、アキレス腱断裂は方向の切り替えやジャンプの着地など、一度の外力で起こる傾向があります。
アキレス腱を後ろからバットで殴られたような衝撃があり、トンプソンテストが陽性の際は、アキレス腱断裂が疑われます。
※トンプソンテスト
うつ伏せになり、膝を90度に曲げます。
アキレス腱が切れている場合は、ふくらはぎの筋肉をつまんでも足首の底屈(つま先が下に向く動き)が起こりません。
左右差で確認します。
自己判断では対処せず、医療機関や接骨院・整骨院でみてもらうことをおすすめしています。
症状に対する施術のご案内
RECOMMEND
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次の症状が当てはまる方は「接骨メニュー」へ
次の症状が当てはまる方は「鍼灸メニュー」「整体メニュー」へ
アキレス腱の対処法
APPROACH
アキレス腱の対処法
APPROACH
アキレス腱炎は、患部に炎症が起きていることが考えられます。
そのため状態に合った対処を行いましょう。
また、アキレス腱を痛めやすい方やケガの不安がある方は、普段からの予防も大切です。
こちらでは、自身で行えるアキレス腱炎への対処法と予防法をご紹介いたします。
急性期は、なるべく患部を安静にしましょう。
ハードな運動を続けることで、炎症や組織の損傷を悪化させてしまう場合があります。
なるべく初期の段階で安静にすることで、症状も早期改善が見込めます。
アイシング
熱っぽさを感じる際は、氷水を患部に当てて冷却しましょう。
アイシングには、炎症や痛みを軽減する効果が期待できます。
サポーター、インソールの使用
サポーターによって足を安定させたり、靴底にインソールを入れてクッション性を高めたりすることで、アキレス腱にかかる負担の軽減を図れます。
ストレッチ
痛みの出ない範囲でストレッチを行い、ふくらはぎの柔軟性を高めていきましょう。
下腿三頭筋の緊張を緩和することで、アキレス腱にかかるストレスの軽減を図ることができます。
台の上につま先を乗せます。
片側の足に体重をかけ、かかとを下に落として足首の背屈(つま先を上に向ける動き)をすることにより、ふくらはぎの筋肉をストレッチできます。
30秒2セットが目安となります。
▼ストレッチ動画
温める
蒸しタオルを当てて、患部のまわりを温めましょう。
温めると患部への血行が促され、酸素の供給量が増加することで、損傷部位の修復を促進する作用を期待できます。
筋肉の緊張を緩めるためには、ふくらはぎまで温めることがおすすめです。
アキレス腱炎の予防法
PREVENTION
アキレス腱炎の予防法
PREVENTION
アキレス腱炎の発生を防ぐためには、次のようなケアが有効といわれています。
アキレス腱のストレッチ
運動前には、アキレス腱を入念にストレッチしましょう。
ストレッチによって筋肉や腱を柔軟に動かせるようになるため、アキレス腱を痛めるリスクを軽減できます。
運動後のアイシング
熱感やこわばりなどがある際は、運動後にアイシングを行いましょう。
炎症を抑えるほか、冷却には疲労回復を促す作用も期待できます。
靴の見直し
アキレス腱にかかる衝撃を軽減するには、底の厚い靴がおすすめです。
また、靴底にアーチを補助するインソールを入れることでも、アキレス腱炎の予防につながる場合があります。
同じ動作を長時間繰り返さない
繰り返しアキレス腱に負担をかけることで、炎症を生じやすくなっています。
アキレス腱を痛めやすい方は、ランニングやジャンプなど同じ動作を過度に繰り返さないようにして、使いすぎを防ぐことをおすすめします。
コンクリートや床での練習は避ける
運動量や運動メニューに加えて、練習環境も一度見直してみましょう。
特にジャンプやランニングなど下肢に負担のかかる運動は避けて、なるべく土のグラウンドで行うようにしましょう。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
アキレス腱炎とは何ですか?
ふくらはぎの筋肉とかかとの骨とをつないでいるアキレス腱に、炎症を起こした状態になります。
アキレス腱炎のおもな原因は何ですか?
ランニングやジャンプなど、アキレス腱への繰り返しの負荷がおもな原因に考えられています。
その他、肥満や運動フォームの問題も関与する場合があります。
アキレス腱炎の症状はどのようなものですか?
アキレス腱の圧痛や熱感、運動開始時の痛みがおもな症状に挙げられます。
アキレス腱炎が起きた場合、どのような対処法がありますか?
患部の安静を保ち、熱感があれば氷水でアイシングしてください。
また、痛みの状態をみながら、ふくらはぎの筋肉をストレッチしましょう。
接骨院・整骨院におけるアキレス腱炎への施術内容を教えてください
超音波や電気療法を施すことで、患部の炎症を抑えていきます。
また、患部への負担を軽減するために鍼灸や手技で周辺の緊張をほぐしていく場合もあります。
アキレス腱炎の施術期間はどれくらいですか?
軽症のうちから対処できれば、1.2ヶ月で症状の改善を見込めます。
しかし、患部の状態によるため、施術期間には個人差があります。
アキレス腱炎への施術は痛くありませんか?
基本的には、刺激の少ない施術を行っています。
しかし、電気の種類によっては、痛みを感じる場合もあります。(その分即効性を期待できます)
アキレス腱炎の再発を防ぐためには何に気をつけたら良いですか?
運動前には、入念にアキレス腱をストレッチしてください。
また、練習メニューや練習環境を見直してみることも大切です。
アキレス腱炎を放置するとどのような問題が生じる可能性がありますか?
運動後にも痛みが継続し、普段の歩行にも悪影響を及ぼす可能性があります。
接骨院・整骨院の施術でアキレス腱炎は予防できますか?
はい。
施術でふくらはぎの緊張をほぐしたり、身体のバランスを調整したりしておくことで、アキレス腱炎の予防が期待できます。