アイシング
野球肘・野球肩
投球時の肘や肩の痛みを放置していませんか?
![野球の試合で投球するピッチャー](https://karada-seikotu-itami.com/wp-content/uploads/2023/10/baseball-arm1_rs.jpg)
投球動作で肘や肩が痛む「野球肘」「野球肩」
身体がまだできあがっていない、お子様や学生によくみられる障害です。
無理をして損傷を広げてしまうと、
数ヶ月〜1年単位で投球ができなくなる場合があります。
また、成長期の軟骨を痛めることで、痛みや変形が残り続ける可能性もあります。
投球時の痛みは放置せず、早めの対処を心がけましょう。
こちらのページでは、野球肘・野球肩の原因やセルフケアの方法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
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野球肘・野球肩とは?症状・特徴の紹介
symptoms
野球肘・野球肩とは?症状・特徴の紹介
symptoms
野球肘・野球肩はその名の通り、野球をしている方に発症しやすい肘や肩の痛みになります。
適切な対処や予防を行うためには、なぜその症状が起きているのかメカニズムを理解することが必要です。
野球肘・野球肩がどのようなケガなのか、概要をこちらでご確認ください。
![左ピッチャーの投球動作](https://karada-seikotu-itami.com/wp-content/uploads/2023/10/baseball-arm2_rs.jpg)
野球肘・野球肩について
野球肘・野球肩は、投球動作の繰り返しによって生じる肘関節、肩関節の痛みの総称をいいます。
野球肘の種類と症状
痛みが出る箇所によって、野球肘は次の3つの種類に分けられています。
内側型
肘内側の腱や軟骨、靭帯を損傷してしまうタイプです。
最も発症頻度が高く、一般的に野球肘というと内側型のことを指します。
投球の加速期(肘が最もしなるタイミング)で、肘の内側部分に牽引の負荷がかかり、損傷が起こることが考えられています。
肘内側の圧痛や腫れ、投球時の痛み、肘の可動域制限などがおもな症状に挙げられます。
※日常生活における手首の使いすぎで、肘内側に付着する腱に炎症を起こすと、野球肘と似たような症状がみられる場合があります。
外側型
肘外側の骨や軟骨を痛めてしまうタイプです。
加速期に肘が外反した際やフォロースルー(ボールを手から離した直後)の肘を伸ばすタイミングで、肘外側に骨同士が衝突する外力がかかり、損傷が発生するといわれています。
肘外側の圧痛や投球時の痛みがおもな症状で、離断した軟骨が関節内に挟まると、肘が動かなくなる「ロッキング」を起こす場合があります。
後方型
肘後方の骨や軟骨を痛めてしまうタイプです。
投球のフォロースルーで肘を伸ばした際、肘の後方で骨同士が衝突を起こし、損傷が発生するといわれています。
肘外側の圧痛や投球時の痛みがおもな症状で、ロッキングを起こすケースもみられます。
野球肩の種類と症状
肩の前面や後面、上腕に痛みを感じやすくなっています。
また、損傷した部位によって、症状の特徴が異なります。
インピンジメント症候群
肩まわりのインナーマッスルの腱が、上腕骨と肩甲骨の間に挟まれ、炎症を起こした状態になります。
腕を上げていくと、70〜120度あたりで痛みや引っ掛かりが生じ、腕が挙上できなくなることが特徴です。
上腕骨骨端線離開
投球時、腕にかかるひねりの負荷で上腕骨の骨端線(成長軟骨)に離開が起きた状態になります。
投球時の痛み、とくに腕をねじる動きにて痛みが誘発されやすくなっています。
その他、肩が緩んだ状態となる「ルーズショルダー」や肩甲上腕神経の牽引、圧迫が起きてしまう「肩甲上腕神経損傷」などもあります。
野球肘・野球肩の原因
Cause
野球肘・野球肩の原因
Cause
野球肘・野球肩の多くは次のような原因が影響して、発症することがあります。
![右投手が投球動作をした瞬間](https://karada-seikotu-itami.com/wp-content/uploads/2023/10/baseball-arm3_rs.jpg)
肘・肩の使いすぎ
野球肘・野球方の一番の原因に考えられることは肩・肘を酷使することです。
練習や試合時の投球のしすぎによって肩・肘に疲労・ストレスがかかり筋肉や腱、軟骨を痛めてしまいます。
身体の耐久力は個人の身体の成熟度合いによって異なります。
筋肉や骨の成長途中の段階で過度な投球を行うことはあまりおすすめできません。
![左ピッチャーの投球フォーム](https://karada-seikotu-itami.com/wp-content/uploads/2023/10/baseball-arm5_rs.jpg)
筋力・柔軟性の低下
投球動作における理想の動き方は次のように考えられています。
足を上げたあと股関節→体幹→肩→肘への力の連動
下半身の筋力が不十分であると、下肢と上肢の運動連鎖が崩れて肘や肩の上半身に頼った動きになってしまいます。
また、ストレッチ不足や疲労により身体が硬くなっている場合も、フォームが崩れて肩への負担を強める可能性があります。
![筋肉の違和感を覚えて肘を抑えている男性](https://karada-seikotu-itami.com/wp-content/uploads/2023/10/baseball-arm4_rs.jpg)
フォーム不良
身体の使い方が悪いと、肘や肩に余計なストレスをかけてしまいます。
とくに肘の位置が下がる投球フォームは肘への負担を強めるといわれています。
いわゆる手投げになることで、肘の内側により外反ストレスがかかると考えられています。
野球肘・野球肩の類似症状
similar symptoms
野球肘・野球肩の類似症状
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類似症状の例
パンナー病
肘関節にある上腕骨小頭(じょうわんこつしょうとう)に起きた骨端症になります。
※骨端症とは、骨端線(成長軟骨)に痛みや腫れをともなう病気のことです。
野球肘と同様、成長期の子どもに発生します。
原因は解明されていませんが、肘の使いすぎが誘因の1つではないかと考えられています。
四十肩・五十肩
肩関節周辺の筋肉や腱に炎症が起きた状態になります。
メカニズムは分かっていませんが、加齢による組織の変性が原因の1つに考えられています。
名前の通り、40代・50代の方に多い症状です。
原因により、対処法が異なる場合があります。
肘や肩の痛みが生じた際は、接骨院・整骨院や医療機関で、一度患部の状態をみてもらいましょう。
症状に対する施術のご案内
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野球肘・野球肩の対処法
APPROACH
野球肘・野球肩の対処法
APPROACH
野球肘や野球肩は、放置すると悪化していく可能性が高いです。
痛みが長引くばかりか、投球自体ができなくなる場合もあるため、なるべく早めの対処を心がけてください。
肘や肩を痛めやすい方は、予防をしっかり行うことが大切です。
自身で行える野球肘、野球肩への対処法と予防法をご紹介しています。
練習後、肘や肩に熱を感じる際は、氷水を当てて冷却しましょう。
アイシングには炎症を抑える効果や疲労回復を促進する効果が期待できます。
ストレッチ
野球肘・野球肩には、肩甲骨の柔軟性を高めることで症状緩和が期待できます。
簡単にできる肩甲骨のストレッチについてご紹介します。
タオルの両端を持ち、両腕を頭の上にあげる
タオルが頭の後ろを通過するように肘をおろす
(胸を張り、肩甲骨を内側に寄せる動きです)
腕をあげる→肘を下す(肩甲骨を寄せる)を10回を目安に交互に繰り返す
肘を下す際に息を吐くことで、より肩甲骨を柔軟に動かすことができます。
ストレッチについては、下記動画もぜひ参考にしてください。
▼ストレッチ動画
投球数を制限する
肘や肩への負担を減らすためには、投球数を制限することが大事です。
小学生では1日50球以内(週200球未満)、中学生では1日70球以内(週350球未満)が推奨されているようです。
野球肘・野球肩の予防法
PREVENTION
野球肘・野球肩の予防法
PREVENTION
日頃から身体のコンディションを整えて、野球肘・野球肩を予防していきましょう。
肩周辺のストレッチ
肩甲骨まわりの筋肉が硬くなっていると肩の可動域が狭くなり、手投げなどフォームの崩れにつながる可能性があります。
肘や肩への負担を減らすためにも、次のストレッチで肩まわりの柔軟性を高めておきましょう。
脇の下のストレッチ
四つん這いになります。
右手を左手の前に置きます。
手と足の位置はそのままで、身体を後ろに倒していき、脇の筋肉をストレッチします。
30秒ほど伸ばしたら、反対側も同様に行います。
肩甲骨のストレッチ
右手の甲を腰に当てます。
左手で右肘をつかみ、身体の前に引いていくことで、肩甲骨周辺の筋肉をストレッチします。
30秒ほど伸ばしたら、反対側も同様に行います。
投球フォームの改善
投球中や投球後に肘、肩の痛みが出やすい方は、投球のフォームが崩れている可能性があります。
上半身だけではなく、下半身から連動した動きができているか、動画を撮影したりチームメイトにみてもらったりしてフォームのチェックをしましょう。
また、身体が硬くて動かしにくくなっている方は、上記でご紹介したストレッチで筋肉の柔軟性を高めましょう。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
野球肘・野球肩とは何ですか?
投球動作によって起こる肘や肩の障害が、野球肘、野球肩になります。
野球肘・野球肩のおもな原因は何ですか?
投球動作の繰り返しによる、肘、肩の使いすぎがおもな原因に挙げられます。
その他、筋力不足や投球フォームの崩れなども関与するといわれています。
野球肘の症状にはどのようなものがありますか?
投球時や投球後に生じる、肘内側(もしくは外側、後方)の痛みが野球肘のおもな症状となります。
野球肩の症状にはどのようなものがありますか?
腕を上げた際の引っかかり感や投球時の肩まわりの痛みや夜間痛、肩の挙上制限など、痛めた部位によってさまざまな症状がみられます。
肘や肩の痛みを発症した際、最初にどのような対処をすれば良いですか?
痛みが強く出ている場合は、投球を休止することが大事です。
また、熱感がある際は、氷水でアイシングしてください。
接骨院・整骨院における野球肘・野球肩の施術方法を教えてください。
患部への施術は、超音波や電気療法がメインとなります。
また、手技や鍼灸により周辺の緊張をゆるめ、患部への負担を軽減していく場合もあります。
野球肘・野球肩への施術期間はどれくらいですか?
軽症のうちからケアできれば、1ヶ月程度で改善を望めます。
しかし、患部の状態により、施術期間は個人差があります。
野球肘や野球肩を放置するとどのような影響が出る可能性がありますか?
肘や肩の痛みが悪化して、日常生活にも支障が出てくる場合があります。
また、軟骨を痛めたケースでは、成長障害につながる可能性もあります。
野球肘・野球肩への施術は痛くありませんか?
基本的には、刺激の少ない施術を行います。
しかし、電気の種類によっては、痛みを感じる場合があります。
野球肘・野球肩の再発を防ぐには何をすれば良いですか?
ストレッチにより、肩まわりの柔軟性を高めておきましょう。
また、投球数を調整することも、野球肘・野球肩の予防につながります。