ハイヒールを避ける
外反母趾
外反母趾は悪化する前に対処しましょう!
足の親指が変形し、付け根が内側に突出する外反母趾はおもに女性を悩ませる症状です。
最初は不便を感じないため、そのまま放置する方は多いかもしれません。
悪化すると見た目が悪くなるばかりか、関節の痛みや腫れ、歩きにくさなどにつながる可能性があります。
関節は一度変形させると、元の状態に戻すことが困難です。
変形が気になりだしたタイミングで対処を始めることが重要です。
こちらでは外反母趾の改善・予防を目的に、症状の原因や特徴、セルフケアの方法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
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外反母趾とは?症状・特徴について
symptoms
外反母趾とは?症状・特徴について
symptoms
外反母趾は、中高年の女性に多い足の指の変形です。
ハイヒールを履く方に多いイメージですが、生活習慣や身体の使い方のくせなどにより、どなたも外反母趾になる可能性はあります。
症状に対して適切なケアが行えるよう、外反母趾の原因をこちらでご確認ください。
外反母趾について
外反母趾とは
外反母趾とは、母趾(足の親指)の付け根に起きた変形を指します。
母趾が外側に向かって曲がり、関節が「く」の字の状態になることが特徴です。
外反母趾の判断基準
母趾の中足骨(足の甲あたりにある細い骨)を上に伸ばした線と、基節骨(付け根より先部分の骨)とが作る角度が20度を超えると、外反母趾と判断されています。
中足骨と基節骨が作る角度はHV角と呼ばれています。
紙の上に足を置き、定規を使って線を引くことにより、自身でも大体のHV角を測定できるようになっています。
手順は次の通りです。
・足の内側のラインをひきます
・付け根より先部分の内側のラインをひきます
・2つの線が作る角度を分度器で測定します
HV角が40度を超えると、重度の外反母趾になります。
関節は一度変形すると修復が難しいため、軽症のうちから対処することをおすすめしています。
外反母趾の症状
関節の変形自体に何か問題があるわけではありません。
しかし、外反母趾をそのままにしていると、次のような症状につながる可能性があります。
胼胝(ベンチ・タコ)の形成
指の変形から地面の蹴り出しがうまくできず、皮膚と靴とが摩擦を起こしやすくなります。
それにより皮膚の角質が厚くなり、足趾や足裏にタコが形成される場合があります。
皮下滑液包炎
変形が進行すると、母趾の付け根が内側に大きく突出し、靴との摩擦を繰り返してしまいます。
摩擦により突出部に炎症が起き、腫れや発赤、痛みをともなう場合があります。
親指の巻き爪
外反母趾では、母趾がねじれた状態となります。
それにより母趾に均一な荷重がかからなくなるため、爪が巻いた「巻き爪」の状態となる場合があります。
外反母趾の原因
Cause
外反母趾の原因
Cause
何か一つの原因で外反母趾になるのではなく先天性・後天性の要因が複雑に絡み合い、指の変形につながることが考えられています。
先天性の要因
遺伝
母親や祖母が外反母趾の場合、その子どもや孫にも外反母趾が遺伝するケースが多くみられるようです。
指の形
足の親指が人差し指よりも長い「エジプト型」の足の形をしている場合、靴を履いた際に親指が圧迫されやすくなるため、外反母趾になるリスクが高いといわれています。
関節がゆるい
関節が生まれつきゆるい方は、親指の変形が起こりやすくなっています。
男性と比べて女性の方が関節がゆるく、骨格を支える筋力が弱い傾向があります。
そのため、外反母趾は女性のほうに発症が多くなっています。
後天性の要因
ハイヒール
先が細くなっている靴は母趾が圧迫されてしまうため、外反母趾を起こすリスクが高まってしまいます。
とくにハイヒールはかかとが高く、つま先に重心が乗ってしまう影響で、母趾への圧迫をより強める傾向があります。
歩き方
ガニ股ですり足のような歩き方をしている方は、母趾にねじられる負荷がかかるため、指の変形を生じやすくなっています。
また、すり足歩行は足の指を使っておらず、筋力の低下から足のアライメントを崩す場合もあります。
外反母趾の類似症状
similar symptoms
外反母趾の類似症状
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類似症状の例
関節リウマチ
免疫の異常で、関節に炎症を起こしてしまう病気です。
痛みや腫れとともに、関節の破壊が進行すると、足の指が変形するケースもあります。
痛風
関節内に尿酸がたまり、結晶化することで関節に痛みや腫れが生じる病気です。
母趾の付け根での発症が多くなっています。
痛風では基本的に関節の変形は生じないといわれています。
自己判断で対処をしていると、症状をより長引かせるかもしれません。
原因に心当たりのない母趾の痛みが続く場合は、一度医療機関で検査を受けてみましょう。
症状に対する施術のご案内
RECOMMEND
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外反母趾の対処法
APPROACH
外反母趾の対処法
APPROACH
加齢の影響で関節が硬くなったり、骨格を支える筋力が低下してしまいます。
そのため、外反母趾をそのままにしていると、徐々に進行していく可能性が高いです。
足の痛みはもちろんのこと、全身のゆがみにつながる場合もあるため、なるべく早期での改善を目指しましょう。
こちらでは対処法をご紹介しています。
外反母趾を進行させる可能性があるため、先が細くなった靴はなるべく避けてください。
仕事でハイヒールを履かないといけない場合、通勤時だけスニーカーに履き替えるなど指への負担を減らしていきましょう。
テーピング
母趾を内側に引っ張るようなテーピングをすると、外反母趾の悪化防止を期待できます。
テーピングの巻き肩は接骨院・整骨院など専門家に一度相談することをおすすめしています。
裸足で過ごす
普段の生活でなるべく裸足で過ごすことにより、足趾や足裏の筋肉を正しく使えるようになります。
関節の変形を防ぐためには、骨格を支える筋肉をしっかり使い、鍛えておくことが大事です。
また、5本指のソックスも足の指が自由に動かせるため、外反母趾の防止につながるといわれています。
ストレッチを行う
ストレッチによって、母趾の関節が固まらないようにケアしておきましょう。
・片方の手で足の位置を固定します。
・反対側の手を使い、母趾と人差し指の間を広げるようなストレッチを加えてください。
外反母趾の予防法
PREVENTION
外反母趾の予防法
PREVENTION
外反母趾にならないよう、普段から予防を行いましょう。
インソール
アーチ(土踏まず)を補助するようなインソールを入れることで、外反母趾の予防が期待できます。
アーチが潰れて扁平足になっている場合、足の横幅が広がるために靴の圧迫を受け、指の変形を生みやすくなってしまいます。
靴選び
サイズの小さすぎる靴は、指への圧迫感を強めてしまいます。
反対に大きすぎる靴では、靴先の捨て寸と呼ばれる箇所につま先が動いてしまうため、足の指にストレスをかけてしまう場合があります。
外反母趾を予防するためにも、試し履きをしたり、店員に相談したりして自身の足にあった靴を選ぶようにしてください。
タオル寄せ運動
骨格を支える筋力を鍛えておくと、関節の変形の予防につながります。
・タオルを床の上に広げ、足の指の動きだけでタオルを手前にたぐり寄せていきます。
・最初は椅子に座った状態で行い、慣れてきたら立って足に体重をかけた状態で行ってみてください。
Hohmann(ホーマン)体操
ゴムバンド(もしくは輪ゴム10本程度)を用意してください。
床に座り、両足を前に伸ばした姿勢になります。
左右の母趾にゴムを引っ掛けます。
かかとを合わせたまま、つま先を外側に広げていきましょう。
ゴムの力で母趾が内側に引っ張られるため、関節の矯正が期待できます。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
外反母趾はどういう方がなりやすいですか?
筋力や関節のゆるさの関係で、中高年の女性に外反母趾は多い傾向があります。
また、家族に外反母趾がいる場合は、遺伝するケースも多いといわれています。
外反母趾のおもな原因は何ですか?
生活習慣によるものでは、靴の影響(ハイヒール)がおもな原因に考えられています。
また、すり足のような歩き方も、指の変形を生む可能性があります。
外反母趾を放置するとどのような悪影響がありますか?
足の裏にタコができたり、親指の付け根部分が靴との摩擦で炎症を起こしたりする可能性があります。
外反母趾を発症した際、どのようなケアを行えば良いですか?
ハイヒールをなるべく避けることが大事です。
母趾の関節が硬くならないよう、指の間を広げるストレッチも行ってみましょう。
接骨院・整骨院での外反母趾の施術内容を教えてください。
痛みが出ている場合は、電気療法や鍼灸で症状緩和を目指します。
その他、手技やテーピングによって、関節の矯正を図る場合もあります。
外反母趾の施術期間はどれくらいですか?
年齢やゆがみの状態により、施術期間は個人差が大きくなっています。
外反母趾への施術は痛くありませんか?
基本的には、刺激の少ない施術を行っています。
しかし、電気の種類によっては、多少の痛みをともなう場合があります。
施術で関節は元の状態に戻りますか?
生まれつきのゆがみや重度の外反母趾では、改善がむずかしいケースもあります。
しかし、施術によって悪化を防止したり、痛みが出にくい状態を作ったりすることは可能です。
外反母趾と他の病気を見分けるポイントはありますか?
母趾以外の箇所に痛みがある場合は「リウマチ」、変形をともなわず母趾の痛みがある場合は「痛風」などの病気が疑われます。
外反母趾を予防するには何をすれば良いですか?
タオルを手前に手繰り寄せる運動や、指の間を広げるストレッチなどが有効です。