RICE処置
捻挫・打撲
捻挫・打撲を軽くみてはいけません!
捻挫は関節を痛めたケガで、特に足首での発生が多くなっています。
一方の打撲は、腕や手など身体の一部を強くぶつけることで起こるケガです。
普段の生活でもよくみられる外傷のため
「ただの捻挫・打撲だから」と、そのままにしている方は多いかもしれません。
しかし、
処置が遅れると数週間程度で改善する症状も、2〜3ヶ月と長引く可能性があります。
また、関節のゆるさや患部の痛みを
その後も残し続けてしまう場合もあるため、なるべく早期対処を行いましょう。
こちらのページでは、
捻挫・打撲の原因や症状、自身で行えるケアの方法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
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捻挫・打撲とは?症状・特徴について
symptoms
捻挫・打撲とは?症状・特徴について
symptoms
捻挫や打撲は、スポーツをされている方に多い外傷です。
しかし、日常の事故やアクシデントによって、どなたもケガをしてしまう可能性があります。
受傷後スムーズな対応が行えるよう、
捻挫、打撲がどのようなケガなのか、概要をこちらで確認していきましょう。
捻挫について
捻挫は各々で次のような特徴があります。
捻挫とは
捻挫は、関節周辺の靭帯を損傷した外傷になります。
靭帯は骨と骨とをつなぐ繊維状の組織であり、関節に強い外力が加わった際に損傷する可能性があります。
捻挫しやすい箇所
捻挫の大部分は、足首を内側にひねり足関節外側の靭帯を痛める「足関節内反捻挫」だといわれています。
関節の構造上、足首が内側に倒れやすいことに加え、足関節外側の靭帯(前距腓靭帯)が細く脆弱なことが、捻挫が起こりやすい理由に考えられています。
もちろん足首を外側にひねって起こる「外反捻挫」もあります。
しかし、足関節内側に付着する靭帯は太くて強靭なため、内反捻挫と比較して起こりづらくなっています。
足首に多くなっていますが、指や手首、膝など、関節であればどこでも捻挫が起こる可能性はあります。
捻挫の症状
患部周辺の痛みや腫れ、内出血が、捻挫のおもな症状になります。
足関節内反捻挫では、外くるぶしの前・下方あたりに痛みが生じ、足首の内反を強制すると損傷した靭帯が伸ばされるため、痛みが誘発される場合があります。
また、中等度以上(断裂をともなうもの)では足に荷重をかけられず、歩行が困難になりやすいです。
打撲について
患部の痛みや腫れ、内出血が打撲のおもな症状です。
ぶつけた箇所を押すと痛みがあり、皮下組織を激しく損傷した場合は、運動に制限が出るケースもあります。
また、頭や体幹部分の打撲では、症状に次のような特徴があります。
打撲の症状
頭部
頭部の打撲では、脳を損傷している可能性があります。
命に関わる場合もあるため、頭痛や吐き気、ふらつき、意識障害など異変がある際は、早急に医療機関に搬送しましょう。
首・背部・胸
首や背中、胸の打撲では、受傷直後は息苦しさや吐き気をともなう場合があります。
また、神経を損傷している可能性もあるため、手や足のしびれにも注意が必要です。
腹部
腹部を強くぶつけた際は、内臓損傷が起きている可能性があります。
腹部の強い痛みや血便、血尿など異変がみられる場合は、早急に医療機関に行ってください。
捻挫・打撲の原因
Cause
捻挫・打撲の原因
Cause
捻挫、打撲の原因は、次のようになっています。
捻挫の原因
捻挫は足首や指などをひねり、関節部分が傷つくことで生じます。
日常生活において、例えば次の状況にて捻挫が起こる場合があります。
・階段を踏み外し、足首を強くひねった
・スポーツ中にバランスを崩して、足首を挫いた
・バスケットボールで突き指をして、指の関節が伸ばされた
・転倒して手を勢いよく地面につき、手首をひねった
・車の運転中に追突され、首が強く伸ばされた
など
スポーツや肉体労働など、繰り返しの負荷で靭帯を痛めたものを「亜急性捻挫」として捉える場合もあります。
打撲の原因
打撲は強い衝撃によって、筋線維や血管が傷つくことで生じます。
打撲が起こるのは、例えば次のような状況が挙げられます。
・コンタクトスポーツで相手選手と激しく接触した
・段差につまずき転倒し、膝を強くぶつけた
・自転車と接触し、太ももを強打した
・タンスの角に足の指をぶつけた
・重たいものを落として足の甲を強打した
など
捻挫・打撲の類似症状
similar symptoms
捻挫・打撲の類似症状
similar symptoms
類似症状の例
骨折
捻挫や打撲だと思っていたものが、実は骨折だったというケースも少なくありません。
もし次のような症状がみられましたら、骨折の疑いがあります。
・関節以外の箇所で骨が大きく動く
・骨がねじれたり、折れ曲がったり変形している
・患部にピンポイントで強い圧痛がある
・内出血や腫れが大きく広がっている
・離れた箇所から揺らしたり、引っ張ったりしたときに患部に痛みが響く
など
痛みや腫れが強く出ている際は、自己判断で対処をせず、必ず医療機関や接骨院・整骨院で状態を確認してもらいましょう。
症状に対する施術のご案内
recommend
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次の症状が当てはまる方は「接骨メニュー」へ
次の症状が当てはまる方は「鍼灸メニュー」「整体メニュー」へ
捻挫・打撲の対処法
approach
捻挫・打撲の対処法
approach
捻挫・打撲は、靭帯や筋肉、血管などを損傷して、炎症が起きている状態になります。
症状を悪化させる可能性があるため、慎重な処置を行うようにしてください。
また、普段から予防を行い、ケガのリスクを下げることも大切です。
こちらでは、自身で行える捻挫・打撲への対処法、予防法をご紹介します。
捻挫・打撲が疑われる際は、炎症や腫れを抑える処置を素早く行いましょう。
Rest(安静)
症状の悪化を防ぐため、患部はなるべく動かさないようにします。
テーピングで関節の動きを制限すると、患部の安静を保ちやすくなります。
Icing(冷却)
炎症を抑えるために、氷水の入った袋を当てて15分ほど冷却します。
冷やすことで感覚を麻痺できるため、痛みを鎮める効果も期待できます。
Compression(圧迫)
腫れが広がらないよう、包帯を巻いて患部を適度に圧迫します。
Elevation(挙上)
患部を挙上することにより、内出血の軽減を図れます。
温める
炎症が落ち着きましたら、ホットパックや入浴によって患部を温めてください。
温めることで患部への血行を促せるほか、関節拘縮の改善も期待できます。
適度な運動・ストレッチ
安静により、筋肉や関節が固まりやすくなっています。
痛みの状態をみながら、なるべく早い段階から運動やストレッチで徐々に身体を動かしていくことが大事です。
捻挫・打撲の予防法
prevention
捻挫・打撲の予防法
prevention
日常で次の予防を行っておくことにより、ケガのリスクの軽減を期待できます。
ウォーミングアップ
軽い運動やストレッチなど、ウォーミングアップは必ず行うようにしてください。
身体を温め、筋肉の柔軟性を高めておくことで、ケガの予防が期待できます。
ストレッチ
筋肉が硬い状態では、身体の動きが悪くなるため、転倒やふらつきなどで運動中にケガをするリスクを高めてしまいます。
ウォーミングアップはもちろんのこと、身体のコンディションを整えるためには、運動後やお風呂あがりのストレッチもおすすめしています。
バランス感覚の向上
片足立ちのトレーニングを行い、バランス感覚を鍛えておくようにしましょう。
転倒したり、ふらついて足をくじいたりするリスクを下げておくことで、捻挫・打撲の予防が期待できます。
筋力の向上
スクワットで足腰を鍛え、転倒しにくい身体作りをしておきましょう。
肩幅よりもやや広めに足を広げて立ちます。
「膝が前に出ない」「膝が内側に入らない」の2点に気をつけ、身体を真下におろしていきます。
最初は10回3セットが目安で、慣れてきたら回数を増やしていくと良いでしょう。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
捻挫とはどのようなケガを指すのですか?
関節まわりの靭帯を損傷したケガになります。
関節に起こるケガで、骨折や脱臼を除いたものを一般的に捻挫と判断します。
打撲は具体的にどのようなケガを指すのですか?
皮膚を破ることなく、筋線維や血管など皮下組織を損傷したケガを打撲と呼んでいます。
捻挫と打撲では症状にどのような違いがありますか?
捻挫は関節を固定している靭帯を痛めているため、打撲とは違って関節が不安定な状態になる場合があります。
捻挫・打撲なのか骨折なのか判断基準は何がありますか?
痛みや腫れが大きく広がっていたり、振動や軸圧などで患部に痛みが響いたりする場合は、骨折の可能性が高いです。
捻挫や打撲が起きた場合、最初にどのような処置をすれば良いですか?
応急処置としては、安静、冷却、圧迫、挙上が大事になります。
接骨院・整骨院で早めにみてもらうこともおすすめしています。
接骨院・整骨院での捻挫や打撲の施術内容を教えてください
患部に電気を流したり、超音波を当てたりすることで、炎症や腫れを抑えていきます。
また、必要があれば、テープや包帯で患部を固定します。
捻挫・打撲の施術期間はどれくらいですか?
平均で1ヶ月程度みておくと良いでしょう。
しかし、組織の損傷具合によるため、施術期間は個人差があります。
捻挫や打撲を放置するとどのような問題が生じる可能性がありますか?
内出血や腫れを広げて、痛みを長引かせてしまうかもしれません。
また、組織がきちんと修復せず、痛みや動かしにくさが残る場合もあります。
捻挫や打撲への施術は痛くありませんか?
基本的には、刺激の少ない施術を行っています。
しかし、電気の種類によっては、痛みを感じる場合もあります。
(その分即効性を期待できます)
捻挫や打撲の再発を防ぐには何をすれば良いですか?
ウォーミングアップを行い、身体の動きをよくしてから運動を始めましょう。
また、筋力やバランスのトレーニングも、ケガのリスク軽減につながります。