安静期間を設ける
オスグッド
原因を知りオスグッドの予防を目指しましょう!
膝のお皿の下、骨が痛む場合は「オスグッド」の可能性があります。
ジャンプやダッシュなど、膝を曲げ伸ばしする動作で痛みが出やすいことが特徴です。
オスグッドは受傷のきっかけがないため、ケガをしたという自覚を持ちにくいです。
痛みを我慢して無理をすると状態が悪化し、症状が治りにくい可能性があります。
運動の休止が必要となる場合もあるため、早めの対処と予防を心がけましょう。
こちらのページでは、オスグッドの原因や特徴、セルフケアの方法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
目次
contents
こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
trouble
オスグッドとは?症状・特徴について
symptoms
オスグッドとは?症状・特徴について
symptoms
オスグッドは、膝の骨が痛むケガです。
部活やクラブなどお子様に発症しやすくなっています。
症状に対して適切なケアが行えるよう、オスグッドの原因や特徴をこちらでご確認ください。
オスグッドについて
オスグッドは、脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれる、膝のお皿の下にある骨の出っ張り部分に痛みや腫れを起こした状態を指します。
繰り返しの負荷で起こるスポーツ障害で、子どもに発生するケースが多くなっています。
オスグッドが起こる仕組み
オスグッドには、太もも前側の大きな筋肉「大腿四頭筋」が深く関与しています。
大腿四頭筋は膝蓋骨(膝のお皿)を通して脛骨粗面に付着し、膝を伸ばす力として働きます。
膝の伸展動作によって大腿四頭筋が強く収縮し、脛骨粗面に過度なストレスがかかります。
付着部に牽引の負荷が繰り返しかかると軟骨部分が剥離し、オスグッドの発生につながることが考えられています。
オスグッドの症状
圧痛・腫れ
膝蓋骨下の骨を押すと、局所的な圧痛があります。
また、炎症によって患部が赤く腫れ、熱を持つ場合もあります。
オスグッドの症状は、片側にのみ認められることが多いです。
運動痛
ジャンプやボールを蹴るような動作で、患部に痛みが誘発されます。
重症例を除き、通常の歩行時に痛むことは基本的にありません。
運動中は痛みますが、休むと症状が落ち着くケースが多くなっています。
骨の突出
筋肉の牽引によって、膝下の骨が徐々に出っ張ってくる場合があります。
大人になると骨が硬くなるため、オスグッドの症状は消失しやすくなっています。
しかし、成長期に無理をして軟骨を傷めると、運動時の痛みや骨の膨隆が後遺症として残ってしまうケースもみられます。
オスグッドになりやすい方の特徴
オスグッドを発症しやすい方には、次のような特徴があります。
子ども
オスグッドは、小学校高学年から中学生あたりのお子様に頻発しています。
成長期のお子様は骨がまだ成熟しておらず、脛骨粗面が軟骨の状態になっているため、筋肉の牽引で剥離を起こしやすくなっています。
身体に力が入っている
身体に力が入りやすい方は、大腿四頭筋の緊張をより強めてしまいます。
柔軟性が低下した大腿四頭筋で脛骨粗面が過度に牽引されるため、オスグッドを引き起こしやすくなっています。
ジャンプやダッシュ、キック動作の多いスポーツ
オスグッドの原因となる大腿四頭筋は、膝を伸ばす動作で強く収縮します。
そのため、膝の屈伸を繰り返すスポーツ、例えばサッカーやバスケットボール、バレーボールをされている方に多くなっています。
オスグッドの原因
Cause
オスグッドの原因
Cause
オスグッドを引き起こす原因には、次のものが挙げられます。
オーバーユース
身体の一部を使いすぎている状態を、オーバーユースといいます。
成長期の時期に身体を酷使することで、脛骨の軟骨が頻繁に牽引され、炎症を生じやすくなります。
大腿四頭筋を強く収縮させ、膝下にストレスをかける運動には、ジャンプやダッシュ、サッカーのシュートなどが挙げられます。
太ももの柔軟性低下
同じ膝の曲げ伸ばしであっても、大腿四頭筋が硬くこわばっている際は、筋肉がやわらかい状態のときと比較して付着部の軟骨に負担がかかりやすくなっています。
太ももの筋肉を硬くする要因には、ストレッチ不足や運動過多による疲労の蓄積などが挙げられます。
急激な骨の成長
成長期は骨端線の軟骨細胞が増殖し、骨が急速に伸びていく時期になります。
骨の急激な成長に筋肉の成長が追いつかず、伸ばされた状態になることで、筋肉の柔軟性の低下を招きやすくなっています。
緊張の強まった大腿四頭筋に脛骨粗面が引っ張られ、オスグッドへとつながることが考えられています。
オスグッドの類似症状
similar symptoms
オスグッドの類似症状
similar symptoms
類似症状の例
成長痛
子どもに起こる身体の痛みの総称を「成長痛」といいます。
原因は分かっていませんが、3〜8歳と幼少期のお子様に成長痛が生じやすくなっています。
変形性膝関節症
関節面を覆う軟骨がすり減ることで、膝の痛みやこわばりを生じる病気です。
加齢の影響が強いため、中高年の方に発症が多くなっています。
膝の外傷
膝関節靱帯損傷や半月板損傷などの影響で、膝に痛みを抱えるケースがあります。
スポーツや事故などによる、膝への強い外力がおもな原因となります。
自己判断で対処をしていると、状態を悪化させる可能性があります。
原因の分からない膝の痛みがありましたら、一度医療機関や接骨院・整骨院で検査を受けてみましょう。
症状に対する施術のご案内
recommend
症状に対する施術のご案内
recommend
オスグッドの対処法
APPROACH
オスグッドの対処法
APPROACH
無理に運動を続けていると、オスグッドは進行してしまいます。
手術が必要になるケースも出てくるため、なるべく早めに対処を始めましょう。
膝下の痛みが出やすいという方は、日頃から予防が大切です。
こちらでは、自身で行えるオスグッドの対処と予防の方法をご紹介いたします。
ジャンプやサッカーのシュート、ダッシュなど膝に負担のかかる運動はなるべく控えましょう。
軽症のうちから安静にすることで、症状の早期改善が期待できます。
アイシング・湿布
運動後に熱感がある場合は、氷水を当てて患部をアイシングしましょう。
患部を冷やすことで、炎症や痛みの緩和を図れます。
また、消炎鎮痛剤の含まれた湿布を貼ることでも、オスグッドの症状軽減を期待できます。
ストレッチ
痛みの状態をみて、可能な範囲でストレッチを行いましょう。
太もも前側の大腿四頭筋をゆるめることで、脛骨粗面にかかる負担の軽減を図れます。
立った状態で、片側の膝を曲げます。
足首を手でつかみ、足を後方に引くことで、太もも前側の筋肉をストレッチできます。
30秒2セットを目安に、左右バランスよく筋肉を伸ばしてください。
テーピング
テーピングを貼ることで、脛骨粗面にかかるストレスを軽減できる場合があります。
太もも前側から脛骨粗面にかけて、膝蓋骨を囲うようなテープの貼り方がオスグッドにはよく使用されています。
オスグッドの予防法
PREVENTION
オスグッドの予防法
PREVENTION
日頃からコンディションを整えることで、オスグッドを予防していきましょう。
ウォーミングアップとクールダウン
運動前には、大腿四頭筋を中心に入念なストレッチを行ってください。
筋肉の柔軟性を高めておくことで、膝下の骨にかかるストレスの緩和を図れます。
また、疲労はケガの原因となるため、運動後もしっかりクールダウンを行い、疲れが取れやすい状態を作っておきましょう。
運動内容・運動量の見直し
自身の耐久力を超えた運動を行っていると、ケガをするリスクを高めてしまいます。
特に同じ箇所を何度も痛めている方は、運動メニューや運動量を見直し、使いすぎを未然に防ぐようにしましょう。
フォームの見直し
猫背となり、骨盤の後傾が強まっている姿勢は、大腿四頭筋の緊張を強めるといわれています。
ランニングやジャンプなど、運動時は背中をまっすぐ伸ばし、リラックスした状態を意識すると良いでしょう。
ストレッチ・マッサージ
運動前後に限らず、お風呂上がりや寝る前にもストレッチを行いましょう。
股関節や太ももの筋肉をやわらかく保っておくことで、脛骨粗面にかかる牽引力の緩和を期待できます。
また、膝を伸ばした状態で大腿四頭筋を手でつかみ、揺らしていくようなセルフマッサージの方法もあります。
規則正しい生活を心がける
睡眠や栄養により、痛めた組織の修復を促すことができます。
回復力を高めるため、夜更かしは避けて、夜はしっかりと寝るように心がけましょう。
また、好き嫌いはせず、栄養バランスの整った食事をとることも、ケガの予防につながるといわれています。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
オスグッドとは何ですか?
脛骨粗面と呼ばれる、骨の出っ張り部分の軟骨を痛めて炎症を起こした状態といわれています。
オスグッドのおもな原因は何ですか?
ジャンプやダッシュなど、膝への繰り返しのストレスがオスグッドのおもな原因に挙げられます。
その他、筋肉の柔軟性の低下も関与すると考えられています。
オスグッドの一般的な症状は何がありますか?
脛骨粗面の圧痛や運動時の痛みが、オスグッドのおもな症状です。
患部が腫れて熱を持つ場合もあります。
オスグッドを放置しているとどのような影響が出る可能性がありますか?
痛みが悪化することでスポーツができなくなるばかりか、普段の生活にも支障が出てくる場合があります。
接骨院・整骨院のオスグッドへの施術内容を教えてください
患部には超音波や電気を流し、炎症の抑制を図ります。
また、必要があれば、テープや包帯で膝を固定する場合もあります。
オスグッドの施術期間はどれくらいですか?
軽症の段階から対処できれば、1〜2ヶ月ほどで改善を望めます。
しかし、患部の重症度によるため、施術期間には個人差があります。
オスグッドへの施術は痛くありませんか?
基本的には、痛みの少ない施術を行っています。
しかし、電気の種類によっては、痛みを感じる場合があります。
オスグッドが疑われる際、最初にどのような処置をすれば良いですか?
患部の状態を悪化させないよう、安静が大切です。
また、熱感がある場合は、患部を氷水で冷やしてください。
オスグッドの自己判断の際の基準はありますか?
膝蓋骨下の出っ張り部分に運動痛、圧痛、腫れなどがあれば、オスグッドが疑われます。
正確に判断するには、医療機関でのレントゲン撮影が必要になります。
オスグッドの再発を防止するには何をしたら良いですか?
ウォーミングアップを行い、身体の柔軟性を高めたうえでスポーツを始めましょう。
また、運動フォームの見直しや、ストレッチで筋肉をやわらかくしておくことも、オスグッドの予防につながります。